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船田―ありがとうございます。もう一つアメリカに行って感じたことは、すごくインド人が多い。第一線の技術者というよりは、エグゼクティブの中にインド人が入っている。ITに強くそれが出ていると思いますが、日本ではIT技術者がこれからどんどん足りなくなっていくと思うんですね。これからの子どもたちが技術を身に付けていってくれたらいいのですが、当面は無理です。じゃ、何処の国の人にきてもらおうかというのに、頭の構造がデジタルに適しているのはインド人らしいのです。「ゼロの発見」をしたのもインド人ですから。アメリカはどんどんインド人を入れているし、ドイツもIT技術者に限ってはインド人を入れるという方向に大転換した。日本は全くやっていない。日本人だけでできるのかどうか非常に難しいところだと思います。問題もあるかと思いますが、私としてはこれからインド人技術者をどんどん受け入れる受け皿を作っていく必要があると思います。
 時間が長くなってしまいましたがご質問のある方いらっしゃいますか?

メンバー―情報のやり取りには料金がかかりますが、それについてはどうお考えですか?

竹中―各国がどのようにして料金を下げてきたのかを調べていくと、競争政策が徹底しています。日本の場合は競争政策において見事に失敗している。とっかかりはインターネットの定額料金だと思います。インターネットの定額料金が本当に実現したら、そのとたんに電話会社は消えてなくなります。つなぎっぱなしで4千円だとします。インターネットで声を送ればいいんです。世界中どこへ送っても4千円ですから。そういう危機意識があるからアメリカの***とイギリスのブリティッシュ・テレコムが合併し、新しいビジネスを展開しようとしているんです。やはり定額料金制度、ここでかなり大きな動きが出てくると思います。

船田―今日は本当にお忙しいところありがとうございました。これから私ももっと勉強していきたいと思います。竹中先生にも今後もご指導いただきたいとおもっておりますので宜しくお願いいたします。皆さん、長い時間ご清聴いただきありがとうございました。これにて元政会勉強会を終わらせていただきます。(拍手)

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