「船田はじめ君を励ます会」セミナー
〜森本敏先生をお招きして〜
2000年11月22日開催
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―この講演録は2000年11月22日に、東京のホテル・ニュー・オータニで開催された、「船田はじめ君を励ます会」セミナーの模様を記録したものです。主な内容は、21世紀の国際情勢や東アジア情勢の展望と安全保障問題への日本の対応、さらには国内の最近の政治状況とその評価についてです。―
< はじめに >
司会者―それではこれより、森本敏(さとし)先生、船田はじめのディスカッションを始めさせていただきます。その前に、森本先生のプロフィールを簡単に紹介させていただきます。昭和16年生まれ、防衛大学校理工学部卒業後、防衛庁に入られまして、その後、外務省に入り在米日本大使館一等書記官などを歴任、一貫して安全保障の実務を担当され、平成4年より野村総研、9年中央大学大学院客員教授、12年より拓殖大学国際開発部学部教授、PHP研究所主席研究員となられ現在に至っています。日本における安全保障や国際政治の第一人者として、大変ご活躍中でございます。それではお二方ご準備はよろしいでしょうか。よろしくお願いします。〈拍手〉
船田―今日はみなさん大変お忙しい中を、励ます会セミナーにおいでいただきまして、心から感謝申し上げたいと思います。ご紹介いたしました森本敏先生は私の政策活動の中で、特に外交、防衛関係でご指導いただいております。本日はこのような分野をはじめ、国内政治のホットな話題にも触れながら、これからの日本を展望してみようと思います。
20世紀もまもなく終わろうとしています。1989年にベルリンの壁が崩壊して、長く続いた東西冷戦構造が崩れ、ようやく世界平和がくるのかなと思っていたら、湾岸戦争が1991年に発生しまして、その後も地域紛争が絶えません。21世紀が間もなく始まりますが、21世紀の世界や東アジアがどのようになるかというところから、話を始めさせていただければと思います。
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