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(2)トライアングル構造の特徴
トライアングル構造の中で、政・官・業それぞれに共通の利益が存在する。しかも3者が複雑に絡み合っているために、どの一要素も切り離すことは出来ない。言いかえるとどれを切り離しても、トライアングルは成り立たないこととなる。
この構造はかなり長期間、継続的に存在すると同時に、拡大再生産を続ける性質を持つ。他の分野とはほとんど交渉や調整をおこなわず、排他的な組織である。
(3)トライアングル構造の弊害
この構造は既得権益にメスを入れる構造改革や、各分野にまたがる総合調整を拒否する体質を持つ。その結果として、予算の効率的配分や運用を妨げることが多い。
さらに権限が1ヶ所に集中することとなり、民主的な判断や決定が出来ず、一部の利益を擁護するという不公平な結果をもたらす。
(4)トライアングル構造を打ち破るためには
さらなる省庁再編や自民党内の部会改革によって、政治と行政の横並び関係を改善することや、複数の省庁にまたがる総合調整的機能を持った部会を新設すること。省庁OB・OGの天下りや政界進出を制限すること。業界の政治献金を基本的に禁止することや、「口利き」によって利益を得ることを禁止する法律、「あっせん利得罪」を導入すること。さらに総理大臣のリーダシップを強化することや、現在の議院内閣制を大統領制に出来るだけ近づけて、政治と行政の距離を広げる必要がある。
講義を終えるにあたって
政治の決定過程には―
縦割り行政や族議員の存在によって、歪められることがしばしばある。
前例主義や単年度主義などのしきたりが多く、思い切った政策変更が出来にくい環境にある。
国会審議には制度やしきたりなどで、大変時間がかかる。
憲法の将来について―
憲法改正を視野に入れて、現行憲法についての議論を進めるべきである。
憲法は「不磨の大典」ではなく、我々の生活を豊かにする道具である。したがって、時代や生活の変化にしたがって、改正していくことは当然のことだ。
学生諸君へ―
まず政治に関して関心を持って欲しい。政治のありようは自分の将来、日本の将来のために、決定的な影響を与えるからである。
マスコミが作り上げた浅薄な人気や世論に惑わされず、自分の目や耳や頭でしっかり確かめながら、価値判断をして欲しい。
以上
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