はじめのマイオピニオン - my opinion -
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トップアスリートの試練

 東京オリンピック・パラリンピックの開催が、早くも1年半後に近づいて来たが。そんな時とても大きなニュースが飛び込んで来た。最近の競泳の世界大会でバタフライや自由形を中心に快進撃を続け、東京オリンピックでもメダル獲得が期待されている池江璃花子選手が、白血病に罹患していることが分かったのである。

 池江選手自身が異常に気づいたのは昨年末くらいからだったようで、今年1月中旬の記録会では優勝したものの、自己ベストからは4秒も遅れたという。オーストラリアでの強化合宿では、肩で息をするなど、これまでになかった症状が認められ、日程を短縮して急遽帰国した。

 検査の結果は大変ショッキングなもので、白血病との診断であった。ほどなくして、池江選手は自身のツイッターで病名を公表したが、「より強い池江璃花子として帰って来ます」という強い気持ちを見せてくれた。また同様の病気に苦しんでいる人々を思いやる心配りも見せてくれた。トップアスリートであると同時に、素晴らしい人格の持ち主であることに、多くの人々から賞賛が寄せられている。

 白血病と一口に言っても様々なタイプがあるようだ。ここしばらくは治療に専念され、焦らずに快復を目指すことを願っている。病状などは異なるが、作新学院高校卒業生の萩野公介選手も、リオ五輪の一年前にパリで自転車から落車し、右肘を骨折している。必死のリハビリによって、400M個人メドレーで金メダルを獲得した。彼も決して諦めない強い気持ちと周りへの感謝の気持ちを常に持ち合わせていた。

 前例にはならないかもしれないが、池江選手も同様に強い心と感謝の心を持ち合わせていることは間違いない。決して諦めないこと、そして決して焦らないことが肝心である。国民みんなで長い目で見守りたい。

[ 2019.02.18 ]