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テーマ(3) 医療構造改革

 この度の健康保険法などの改正において、一番大きな問題点は老人医療費の1割定率負担を導入したことです。また、高額医療費についても上位所得者のランクを新たに作ったことなどの改正がなされました。これらの改正は、全体から見て患者さんの負担増となっています。しかし、近年医療保険の老人医療費が急増してきており、患者負担を適正な方向にもっていく必要がありますので、現実的な判断としては、上限の設定をきちんとした上での今回程度の負担増は止むを得ないと考えます。その一方、老人の薬剤費一部負担を法律的に明確に廃止したこと、診療所においては選択的に定額制を維持したことなどの配慮がなされており、これらの点は評価しています。
 では、今後の医療構造改革はどういう方向でいくのが良いかといいますと、患者負担の上限の設定をきちんと行い、また弱者への十分の配慮をしたうえで、ある程度の受益者負担をお願いせざるを得ないと考えます。それから、これは大変大事なことですが、現況では若い世代の負担がかなり重くなっているので、世代間の負担の公平化も必要であります。
 次に、これからの医療制度の改革によって、受診抑制が現実の問題としてでてくると思いますが、患者さんの受診抑制を目的として改正していくべきではありません。そして、自由診療制および、診療報酬精度における出来高払い方式は堅持していくべきであると考えます。また、今後は早期受診を勧めていく、予防医療へ診療報酬や医療報酬をシフトさせていくことが大切であると考えます。受診の遅れた重症患者が増え、総医療費が増大していく状況だけは避けたいと思います。
 ところで、医療費の原資をどうするかですが、国の予算はゼロシーリングであり、良くて5%増までで、医療費も例外ではありませんので、医療費の国の負担割合の飛躍的な増加はなかなか困難な状況であります。そのなかでは、やはり受益者負担増でお願いしなければいけないと考えますが、消費税の目的税化で対応すべきだと思います。
 このテーマで私の最大の主張は、予防医療に対してもっと医療資源を集中すべきであるということです。

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