はじめのマイオピニオン - my opinion -
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宇都宮熊騒動に思う

 去る6月6日夕刻から宇都宮市内を大騒ぎさせた熊の成獣1頭が、ようやく9日午後麻酔銃で撃たれ、殺処分された。長時間にわたり警戒と探索に当たってくれた警察、消防、猟友会、さらには宇都宮動物園スタッフの皆様に、感謝と労いを申し上げたい。

 もう1頭いるのではという見立てもあったがどうやらそれはないらしい。しかしこの間公立の小中学校は3日間も休校を余儀なくされ、イベントや夜間の外出も制限せざるを得ないなど、市民生活に大きな影響があった。私どもの私立学校でも高校生には注意喚起し、小中学生には親が登下校付き添うなど安全が確保されれば登校させ、そうでなければ登校せず、しかし欠席扱いしないとした。

 今回の熊騒動は、50万人の中心部に出現し、長時間にわたり住宅街や繁華街にとどまったことである。なぜ都市部に侵入したか、どういうルートで侵入したか、今後詳しく分析する必要がある。

 今回以上に宇都宮市が全国のテレビに取り上げられたことがなかったくらい、特異な熊騒動だったと言える。今後もこのようなケースが全国あちこちで起こらないとも限らず、今回のケースを教訓に都市部侵入阻止の手立てを真剣に考えるべきだろう。

 これまで言われてきた熊対策は、生ごみを目の届かないところに出さない。納屋や物置に食べ物を置かず、極力施錠すること。山と耕作地の間の草を刈ること。大きな音や光で熊を威嚇する。熊が侵入しそうな経路に柵(電気柵含む)を設けるなどである。

 しかしながら頭の良い熊にとっては、これらは決め手に欠く。今注目されている試みは、熊が嫌がるカプサイシンという匂い(正露丸の成分)を含んだ丸薬を、出てきた熊にソフトガンで撃ちつけるか、熊の出そうな境目に敷設する実験を、日本生薬協会(龍角散・藤井会長)が続けているものだ。まだまだ実用化されていないが、熊の侵入を防ぎ、安全な環境を維持するための特効薬となったら素晴らしい。

[ 2026.06.15 ]
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