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[2008.8.18] 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という有名な言葉があります。あの太平洋戦争の終戦から63年が経ち、終戦記念日も62回を数えることとなりましたが、悲惨な戦争の実態はまだまだ全容を現していませんし、戦争の歴史に学ぶことはまだまだ多いように思います。 8月15日前後には、毎年恒例になっていますが、戦争を振り返る特別番組や、戦争の体験談を集めた番組が何本かメディアに流れます。ことしもすでに拝見しましたが、いつもより少ないような気がします。わたしたちの世代は戦後生まれですが、かろうじて戦争の記憶が鮮明な時代に生まれ育ちましたので、まがりなりにもそのDNAが受けつがれています。ところが昭和40年代や50年代生まれの若い人々は、戦争体験や映像を直接見聞する機会が少なく、DNAがきちんと伝わっていないようです。そのようなテレビ番組が減ってしまったら、余計にこの傾向は強くなってしまうのではないかと懸念しています。 若い人々や子どもたちに戦争のおろかさや悲惨さを伝えるには、学校での歴史教育が最も効果的です。ところがここでも、学力の低下を防ぐというかけ声によって、基幹科目は授業時間数を増やせますが、歴史教育は決して増えません。むしろ削られる対象になりかねません。授業時間がすべてではありませんが、やはり日本の近現代の歴史は時間をかけてじっくり教えるべきではないでしょうか。 また学校での歴史教育は、ほとんどが石器時代からはじまり、時代を下りていくことになっています。そして多くの教師は明治維新まではたどり着きますが、そのあとの近代日本の発展と挫折については、時間切れになることが多いのです。奈良時代や鎌倉幕府も大事とは思いますが、なぜあのような戦争に突入してしまったのかを教えることのほうが、もっともっと大事なのではないかと思います。歴史の先生に大きな声でお願いしたいと思います。
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